地方転職では、そもそも求人数や業界の幅が限られているため、今までのキャリアをそのまま活かせる会社へ転職できるとは限りません。そのため、どうしても「消去法」的に転職先を選ばざるを得ない場合も出てくると思います。私もそうでした。しかし、そのような「消去法」的転職も悪いことばかりではありません。
「消去法的」地方転職のメリット
「消去法」という言葉にはどうしてもネガティブなイメージがあります。限られた選択肢の中で最善なものがない場合、一番「マシな」ものを選ぶ、という考え方です。地方転職の場合、そもそもの求人数が少ないため、どうしてもそうならざるを得ない場合があると思います。しかし、消去法だからといって、必ずしもその転職が悪い転職であるとは限りません。私の場合も、転職した後に気が付いたのですが、思わぬメリットがありました。
それは、今までのキャリアとはやや非連続的な新しいキャリアに挑戦できる、いや、強制的に挑戦せざるを得ない、ということです。
”やや”非連続的なキャリアへの挑戦
もちろん、今までのキャリアをそのまま活かせる会社へ転職できればベストだと思います。しかし、地方転職においてはそれも難しい場合があります。そうなったときに、強制的に新しいキャリアへのチャレンジをせざるを得ない状況に追い込まれ、それが自分を新たなステージに押し上げてくれる可能性があるということです。
私の場合も半導体業界からIT業界へ身を投じたわけですが、IT業界など新卒就活の時には全く見向きもしませんでした。しかし、地方転職に際してそういった業界への転職を余儀なくされ、それが結果的に今の外資系IT企業への転職につながり、結果的に大正解だったわけです。
しかも、ここで重要なのが、”やや”非連続、という微妙なニュアンスです。つまり、全くの非連続な領域だと今までのキャリアが全く活かせず、今の自分はなかったのではないかと思っています。しかし、今までの同一線上・延長線上でもなければ、全くの非連続なキャリアでもない、ちょっとジャンプすれば届くくらいの向こう側にある業界、というのが実はポイントだったりする気がします。今、はやりの言葉でいうと「ピボット」という言葉になるかもしれません。私の場合もIT業界が半導体業界とでは、毛色が異なるようで全く繋がりがないわけではなく、サーバやPCなどハードウェア周りのことで半導体の知識が活きる場面も多々ありました。また、B to B営業という意味では、これまでと全く同じことでしたので、この経験はほぼそのまま活かすことが出来ました。
こういう今の自分のキャリアとは”やや”非連続な業界というのは、いくら求人が少ない地方であっても少なからず見つけることが出来るはずです。しかも、こういったキャリア挑戦は少し勇気がいる選択肢であるため、求人が豊富な都会での転職の場合、自分からはなかなか選びにくいのではないでしょうか。消去法ぐらいでしか選べない、選択肢が少ない地方転職だからこそ、こういった思い切った選択が出来る可能性が高いと思っています。
「消去法」的転職を後押しする嫁ターン移住
このように「消去法」的転職には良い面があると私は考えているのですが、それをさらに後押しするのが、このブログのメインテーマでもある「嫁ターン移住」です。つまり、そもそもなぜ地方転職しようとするかというと、先に嫁ターンで地方への移住を決めているからです。そう、地方への移住は既に決定事項なのです。
地方へ移住することが既に決まっているということは、限られた求人の選択肢であったとしても、その中からどこかを選ばないといけない、ということです。状況によっては、いつまでに移住しなければいけない、というタイムリミットもあると思います。
こういった制約条件が、普段なら選択しないようなチャレンジングな選択肢に対して、自分の背中を押してくれる。それどころか、無理やり崖からぶん投げられる感じとでもいいますか。。。そういった大胆な行動を自分に起こさせる強力なドライバーとなるはずです。
つまり、嫁ターン移住を心に決めること、そのこと自体が自分のキャリアにとっても大きな飛躍をもたらす可能性がある、ということなのです。